皆様お元気ですか?
エリアワン宮崎スタッフの
” ”(スペース)です。
先日夜、部屋着のままフロントに下りてこられた男性のお客様がいらっしゃいました。
とても思い詰めた様子で、どこかお体の具合でも悪いのかと伺ってみると・・・
「ベッドの足元にある茶色い布は何ですか?あれが気になって眠れません。」との事。
わたくし思わず「へ?」みたいな応対をしてしまったのですが、
初めてのホテル勤務でまだ数ヶ月、正式な名前も用途も知りません。
トイレに掛けられる「消毒済」の紙みたいな、
「ベッドメイク完了!」の合図くらいにしか考えていませんでした。
そこでちょっと調べてみたところ、
あれは、「
フットスロー」というもので、
室内でも土足で過ごす習慣の海外では、靴のままベッドくつろぐ時、
そこに足を置いてベッドカバーが汚れるのを防ぐ意味合いがあるようです。
もっとも、私を含め大多数の日本人は、
靴はおろか、スリッパでさえベッドに上がることはないと思いますので、
これはもう、形骸化されたものなのでしょう。
ちなみに、最近のベッドはビジネスホテルでも「
デュペスタイル」という
薄手の羽毛布団を掛けるタイプが主流になりつつあります(エリアワングループも、この方式を採用しています)が、
昔のガッチガチに四角く折り込まれたシーツの中に体を差し入れるような窮屈さからは解放されて寝心地は格段に良くなったものの、
デュペカバーだけでは真っ白で病院のベッドのようになってしまうため、
空間全体の雰囲気をこれで引き締める効果を持たせているのだとか。
エリアワン宮崎はお部屋の色にあわせて濃いブラウンです。
「
ベッドライナー」という呼び名もあり、日本の用途では、こちらの方がしっくりきますね。
まあ、何だかんだとうんちくを述べてみても、肝心の布は寝ているうちにだいたい床に落ちてしまうでしょうから、気になる方は、外しておやすみください。
ベッドの上でバッグやスーツケースを広げて、荷物の整理をするときにも使えますよ。
後で客室に内線で「フットスロー」の件をお伝えしたところ、
「
わかりました、スッキリ眠れそうです。」とおっしゃっていただけました。
わたくしも一つ、知識を得ることができ、良かったです。